村の選挙がなければ、この2つの島にも行けたのにな~。今回は見るだけだぁ。
美味しい手作りパンをモグモグ食べながら、降りれない島を見ていました。
次は明日来る平島です。トカラの船旅を短い日程でまわろうと、ジグザグに島を追い越し、戻りを繰り返して行きます。
『明日はここに来るんだな!』そう思うと、さっきまでの2つの島より興奮しちゃいます!
港の様子を見ていると、降りていく人は釣り人が多かったです。常連さんの一団なのか、お客さんが置いてあった軽トラに乗り込み 、荷台にも人が立ち乗りして港からの坂道を上がって行きました。
他の島でも見かけましたが、『軽トラの荷台に立ち乗り』 は平島が一番多かったです。
平島を出て、次はいよいよ本日の上陸地、諏訪之瀬島です。
お~だんだん島が近づいてきたよ~。
そんな時、階段の下に チラリと知ってる人が見えた気がしました。
歩き去る一瞬しか見えなかったけど、あれはもしかして・・・・まさかの?
「U田さん?」と上の階から大きな声で呼んでみました。
「U田さんですよね?」
「もしかして北海道の~湯でイルカさん?」
すごい再会です。
U田さんとは、数年前のGWに鹿児島の硫黄島で出会いました。その時に『御蔵島イイヨ!』と勧められたのがきっかけで私達も御蔵島に行くようになりました。
その御蔵島でも、偶然に2回会っていて、それだけでもスゴイことだと思っていたのに。まさか、トカラで会うとは!!!!
U田さんはこの便で宝島に行き、次に小宝島に行くそうで、ちょうど私達が小宝に行く日にはまだ小宝にいるとわかりました。
じゃぁ、また会えますね!と一時のお別れをし、諏訪之瀬島に降りました。
港に降りたはいいけど、どの人が宿の人なのかな?とちょっとキョロついたときに、ヘルメットのおじさんから「湯でイルカさんかい?」と声をかけられました。
おじさんは今晩お世話になる民宿のご主人でした。
この先でもトカラの島々では、宿の人のほうから私達を見つけて声をかけてくれるという方式でした。(あ、小宝だけこっちから話しかけたけど)
どうして、わかるのかとっても不思議なんです。
港の待合所(と言ってもただのコンテナですが)の前に小さなお土産屋さんが出ていました。夜光貝のアクセサリーとかいろいろステキなものが有りそうです。明日船に乗るときに買おうっと!!
おじさんから、「港の作業があるからもうちょっと待っててください」と言われ、待つ間船の写真をバシバシ撮りまくっていると、ラガーシャツの青年が「あの~撮りましょうか?」と言ってくれました。
お願いして写真を撮ってもらったり、そうこうしている間にフェリーとしまは次の島へ向かって出航していきました。
かっこよすぎる船なので見ていて飽きません |
悪石島へ向かうフェリーとしま |
作業を終えたおじさんが戻ってくると、さっきのラガーシャツの青年から荷物を預かり車に載せました。で、ラガーシャツ青年は自転車で坂道を登って行きます。
あっ!!あの自転車は昨晩フェリーの貨物室で見た自転車だ!この人のだったんだ~。しかも同じ宿なんだ!
おじさんに「行ける所まで山を登りたい」と言うと、登山口までお昼から送ってくれることになった。ありがたい!
山は雲に覆われ、しかもこの日はいつ雨が降ってもおかしくない天気でした。
お昼ごはんまでの間を島の探索午前の部に出かけました。
島の役場出張所の前を通ると『午後休』と大きく紙に書いてあります。あっじゃ明日の切符は今買っといた方が良いんだなと、ガラガラっと戸を開けると・・・・ものすご~く散らかってます。出張所っていうよりは男一人暮らしのヤバい部屋みたいな感じです。
さすがトカラだな。と気持ちを盛り上げてくれるニクイ演出です。
無事に切符も買えて、探索へGO!
しかし、持っている地図がなんか変で、行きたい所と違うほうに行ってしまいました。
まぁ、全部歩くつもりなのでどっちが先でもいいんだけど。
少し陽が照ってくるだけで凄く暑いー!アツイ。アッツいーー!どんどん坂を下っていきます。ということはまた登るんだと思うと気が重いけれど。
下り坂の前にステキな斜面が見えてきました。マルバサツキが咲いています。
坂を下っていくとさっき船が入った港とは別の元浦港がでてきました。港には作業船が停まっています。
港からはキツイ 登り坂です。
ヤマハ時代の空港がでてきまました。
宿に戻るとちょうどお昼でした。今日のお昼はうどん&ご飯でした。女の人ならうどんだけでお腹いっぱいです。そこにさらにどんぶりいっぱいのご飯が並んでいます。ご飯は旦那に食べてもらいましたけど。うどん美味しかったです!おじさんから、「彼も山に登りたいみたいだから一緒に登るといい。」と言われ、思わぬ旅の道連れができました。
食べ終わるとスグに皆で車に乗り込みました。
「登山届けを書かないといけないから、出張所に寄るから」と出張所の前で車を停め、おじさんが出張所に行ったけど、誰もいなかった。
午後休みと張り紙あったからなぁ。とぼんやり見ていると、おじさんは携帯で電話をかけてました。すると小道から出張所のおじさんが出てきて届けを出すことができました。
登山口で降ろしてもらい私達夫婦とラガーシャツの彼の3人で登り始めました。
私は久しぶりの登山だし、彼はまだうちらより10歳以上は若そうなので 、先に行ってもらおうかな~?と思っていましたが、なかなかどうして、ウチラのほうがサクサクしています。
山に入るとやっぱ楽しい~~!山イイ!!山大好きだわ~!と山が好きという気持ちを再確認しました。
諏訪之瀬は火山の島です。火口から2kmは立ち入り禁止です。今日は上の方がガスがかかっているので、無理をせずにいけるところまで。
マルバサツキはまだ時期が早く、少ししか咲いていませんでしたが、コレが一面咲いたら、きれいでしょうね。
小ピークっぽい所で十分満足し、降りることにしました。
途中、分かれ道があり、隣の山に伸びているように見えました。私達はそっちも行ってみることにしましたが、青年は「僕はもういいです」と一足先に下山していきました。
となりの山 |
隣の山の方に行くと、今まで見えなかった島の横側の海岸線が見えました。
奥のほうは火山の土石流の跡のような山肌です。
海岸の崖にマルバサツキのピンク色が遠くからわかりました。
道はまだ先に続いています。
このまま進んだら、里に降りれるんだろうか?それとも全然ちがう所でいきなり行き止まりとかになってるんだろうか?不安になります。
迷った挙句、とりあえず進むことにしました。
が~~ん!少し雨が降ってきました。
下っていくと下草が刈られた森にでました。桜の大木が何本も生えています。
もしかして、ここが山桜の南限の森ってやつか!良かった道は繋がっていたぜ!!ほっとしました。
この山桜の森が、とってもとーーっっってもステキな鳥の鳴き声でいっぱいの森でした。いろんな聞いたことないキレイな声に包まれながら、とても長い時間その森にいました。鳥好きな人なら狂喜乱舞ではないでしょうか?
ここで赤い鳥を見たのですが、おじさんに後で聞いたらアカヒゲだろうといわれました。あそこの森は鳥が多いんだよと教えてくれました。
アカヒゲは村の鳥でもあります。
そろそろ進もうかと、もう少し降りていくと、さっき別れた青年が歩いてきました。
彼は下山した後、道路のほうから桜のほうに来たようです。
彼が引き返そうとしていたので「上の森がステキだよ、行ったほうがイイヨ」と教えました。
下のほうに進むと一本の山桜の大木の前に『ナベダオ』山桜の南限の看板がありました。
もし、下から来て、ここで引き返したらもったいないと思う。もうちょっと進んだところの森まで行かないと~!と変な心配をしてしまいました。
道路に出ましたが、雨の中の探索になってしまいました。
神社の方とかまわってみるべ
地図がよくわからないので、この道が神社のほうなのかもよくわからなくなってきます。
牧場があり、牛がいて、キジが歩いていたり。ヤギもいるけど。
神社につきました。
この辺りにはガジュマルの大木(かなり大きい)があり、キレイなオオタニワタリがあります。
茂みを分け入りそばまで行って見ました。
雨で足元どろどろになりながら宿に着きました。青年はまだ戻ってないようです。
すぐに風呂に入ろうと思い、ズボンを脱ぐと・・・・・・・・
あぎゃーーーーーー!!!!
脱いだ拍子に畳の上にヒルが1匹転がって、さらにもう1匹足首にヒルが吸い付いています!!
「んぎゃーーーー!ちょっとあんた!あんた!ちょっとあんた!あんた何やってんの?!早くはやく来て!」
旦那は玄関で何かしていて「んー?なしたー?」と平和な返事をしてきます。
「だから、早くキテッテば!!大変なんだってば!」
旦那もヒルにびっくりしていると、私の声が聞こえたのかおばあちゃんが心配して出てきてくれました。声を抑えて叫んだつもりですが、やっぱりけっこうパニクってたんですね。
おばあちゃんは、雨だったから心配してたんだそうでうす。お願いして洗濯機も貸してもらうことにしました。
脱衣場で服を脱ぎ、全身他にヒルがついていないか旦那に見てもらい、先に風呂場へいきました。私はお尻の割れ目とかもヒルが居やしないか?もうハラハラです。
服をまとめて洗濯機に入れるのは旦那がやったのですが、いきなり
「ひゃぁぁっ!」と今まで聞いたことない旦那の声が聞こえました!
「なした?」と風呂場から聞くと、なんと私のブラジャーからヒルが飛び出してきたそうです!
ゾっとしましたね。これは。
ヒル怖えーー。
私、長ズボンはいていたのに。私にだけヒルがついていました。
晩御飯も美味しかったです!特にタケノコの煮物が美味しかったデス!中之島のビワもいただきました。北海道ではビワってあまりなじみのない食べ物です。
青年は明日もう鹿児島に帰るそうで、この旅は諏訪之瀬だけだと言ってました。
なぜ諏訪之瀬を選んだのか聞いたら、
「花が・・・」と言ってましたね。
マルバサツキ目当てで諏訪之瀬一島攻めとは渋い青年だこと!しかも自転車で!
梅雨ってヤツですか?ものスゴイ湿度で洗濯物が全然乾きませんでした。速乾Tなのに湿ってます。
そして、夜、デザートにと、長湯の郷豆腐店のシフォンケーキを取り出すと、なんと、カビていました!梅雨スゲー!
この日は雨だしもう外に出るのはやめました。本当はコウモリ探しに行きたかったけれど、残念。
夜中もスゴイ嵐のような風でした。
この強風のなか港では大変なことが起きたそうです。・・・明日へつづく
島好きは同じ様な所に出没するのですね~。島で出会った人の情報ってかなり貴重です!
返信削除素敵な鳥居。いかにも土地神様が居そう。
ヒルにはびっくり。ブラからヒルって~っ!怖すぎますっ。そこまで移動するのに気が付かないものなんですか?!
今回は船の上でもいろんな人たちと知り合いました。その人達とはまたドコかで会える気がします!
削除ヒルって本当に気付かないんですよね。超コワい!
ずっと前に群馬の法師温泉って所に行った時、浴衣にカラコロ言わせて宿の周りを歩いていたら、足にヒルついてました(初ヒル)。取っても血がなかなか止まらないし、なんとなく寄生虫とかも気になってブルーでした。法師ではヒルが多いそうで、外国のお客さんが風呂に入ろうとした時に、背中にたくさんのヒルがついていて、大騒ぎになったと聞きました。コワー。