時刻表では朝7時50分に船が来て8時に出ることになっている。
今日も早起きして、島の海岸沿いを歩くことにしました。曇り空です。
横瀬海岸というところです。この島はサンゴの島だと実感できます。
ごつごつの中を歩いていきます。潮溜まりには小魚やカニがいて見てるのが楽しいです。
赤立神には牧場の中を通って行くと聞いていたのですが、ドコから入ったらいいのか?良くわかりません。もしかして、これ?ココから入るんでないかい? と思ったところはバラ線の柵が開けられる雰囲気になっており、紐でグルグルグリグリに留められています。
本当にココで良いのか?不安です。でも、この辺りで一番可能性があるのはココだったので、行ってみました。
牧場の中を少し歩くとまたバラ線が・・・。少しバラ線が広がってる所から四つん這いになって奥に進みました。
写真のバラ線の柵を開けて進みます |
赤立神です。でも、もう今日は泳げないんだ・・・泳ぎたいな~~。
本当に時間が無くて残念です。また抜けてきた牧場に戻ると、さっき四つん這いで超えたバラ線のもう少し横のほうに、通れるように一箇所紐でくくられてありました。さっきは気付かなかったわー。
でも、私が這った所も少しバラ線が広げられてたから、他にも気付かずに這う人が居たんだね。きっと。
道にでて、柵を元に戻そうと、バラ線に紐をぐるぐると回しているときに、
痛っっ!!
あっ!とっても気をつけてやっていたのに、指をバラ線のトゲで擦ってしまったのです!
その瞬間私の頭には『破傷風・・・大丈夫だよね?大丈夫だよ。うん。。。本当に大丈夫か?』
本当に気が弱いので・・・。しかも、牧場跡地で破傷風になった人の話を知っているので、不安が加速していきます。
「もし、私がこの後具合が悪くなったり、なにかあったら、バラ線で指を引っかいた事を必ず先生に言ってね。いいかい、ちゃんと言ってね。」とか、オヨヨ状態になってしまいました。
旦那は心配しながらも、「大丈夫だって!はいはい」と所詮人ごと。
もう宿に帰らないと。
道に停まっていた軽トラの荷台に飼料袋。かわいい。
子牛ほほえみ なんつうカワイイネーミングだ! |
海道具をきちんとしまう余裕もなくて、荷物が1.5倍に増えました。しかたない、このまま行くべ。
おじさんの車で急いで港へ。ゆっくり挨拶する時間も無いくらいだった。
港にはもうほとんどの人がそろっていました。
どんより雲の中、フェリーとしまが来た。
もっと居たいな。
島を離れるとき、今までの島より、大きく力いっぱい手を振っていました。出せる限りの大きな声で「ありがとーーございましたぁーー!」
そして自分でもびっくりしたのですが、泣いてしまいました。
横にいたU田さんからは「全部の島で泣いてはるんですか?」と引き気味に聞かれました。
「違うんです。ここだけです。なんか、涙出てきた。ずっと来たかった島だったんで。グスッ」
皆さんありがとーぉ!
次の目的地は悪石島。
悪石島は温泉で港の色が少し緑色。
桟橋にはビワをくれた人たちがいました。入れ替わりです。
船を下りると、皆で悪ヘルメットで記念撮影をしていました。
そして船に乗っていく人たちに手を振りお見送り。
宿の奥さんの車に乗ると、悪ヘルが積んでありました。「帰りはバタバタするから、写真今のうちに採撮ったほうが良いよ」とアドバイスされ、悪ヘルで入島一番記念撮影をしました。
これは後で撮った悪ヘル写真ですけど、イイっ!悪! |
宿までの道は長ーーい上り坂です。
奥さんがざっと島の説明をしながら運転してくれました。「道路脇にバナナがあるけど、それぞれに所有者が決まっていて野良バナナは無いから、絶対とっちゃダメ」と注意がありました。
宿につき、お昼ご飯までの間にノンゼ岬のほうに行ってみることにしました。
牧場の横を通り岬の方へ。ここも柵の一部が開けられるようになっていました。(小宝よりも開けやすかった)
ヤギがずっと先導するように絶妙な距離を振り向きながら歩いていきます。
もちろんヤギの糞だらけ!フンフンフン~ですよ!
海岸に下りると独特な岩の風景。赤い石黒い石がゴロゴロしていた。そしてムチャクチャな数のフナムシがっっ!ぎゃーー!岩の表面全体が動いている感じでした。
牧場には子牛もいて、かわいい~♪
奥さんからビロウのあること炉はだいたい神様のところだと教わった。ここ根神山というところもたくさんのビロウに囲まれた神様でした。
灯台も青空に映えてとってもきれいでした。本当に眺めのよい所です。
宿に戻りお昼ごはん。
午後は島をぐるっと一周してみまよう。
無線中継所の上の方の御嶽(584m)に行って見た。
他のトカラの島とここ悪石の港が良く見える。
港の色がよくわかります。港から里まではこんな感じの道です。 |
狭いクネクネ道を進んで、砂蒸し風呂へ行ってみた。
砂蒸しの目の前のキャンプ場には一張のテントとカブが停まっていた。
砂蒸しの小屋。右後ろの斜面のピンク色はマルバサツキです。地熱で満開でした。 |
掘ってみた |
んぎゃー、ブトに負けて退散だー!
温泉入ろうぜ温泉。海中温泉へ
写真中央の温泉マーク。有名なこのマークを書いた人と偶然会った話をU田さんから聞いたばかりでした。 |
でも、まぁ時間とかはもう無視していたので、見るからにちょっと満って感じになってるな・・・。
旦那がGOッ!
波にうたれて旦那が入浴中です |
ところどころは温かいのが入ってくるようで、なかなか楽しんで入っていました。
昔、冬だったけど口永良部島の 立神海中温泉に浸かった旦那を思い出した。その時もほぼ海だったんだった。ガタガタ震えていたっけ。
次は建物の中の湯泊温泉に行こう!建物をガラガラッと開けると、箱にお金を入れる方式だったんだけど、旦那が小銭を忘れてきたので、一度宿に戻ることにしました。
宿に戻り、小銭をとって車に行くと、宿のおばあちゃんが車の横にいます。
「あんたたち、もう行くところないなら、温泉に連れて行ってくれぇ」とおばあちゃん。
あっイイですよ!ちょうどウチラも温泉に行くところでした。
足が悪いおばあちゃんは、今日は特に足腰の調子が悪くて、温泉で温まらないとダメなんだぁと言っていました。
途中、集落よりずっと坂道を下ったところにある一軒の家の前で、おばあちゃんが誰かを呼んでいます。かなり声をかけたけど、だれも出てこないので諦めて行くことに。誰かを乗せていこうとしてたみたい。
温泉に着くと、おばあちゃんは手さげの中からビワを取り出して食べさせてくれた。
中之島のビワ再び!ご馳走様です!
おばあちゃんは中之島出身なので、いろいろ中之島の話も聞かせてくれました。
「中之島の温泉はすごく良い温泉で、ここと違って時間とかも関係なく入れるからね。中之島は本当にイイ島だよぉ。今度行ってみなさいねぇ」と話すおばあちゃんからは、本当に中之島が好きなんだなぁという感じがビンビンに伝わってきた。
入口でお金を箱に入れ浴場に向かいます。
女湯には誰もいません。
おばあちゃんから、先に湯加減をみるように言われて湯船に手を入れてみました。
ぬるいっ!!
ぬるかったので、洗っている間にちょうどよくなるように少し湯量を増やしました。
さて、私がまず頭を洗い出したとき、おばあちゃんが「あれぇ!ほれぇ、これあるから使いなさい」と言ってきました。
私は普段から、ミヨシの無添加石鹸で髪も体も顔も全部洗ってるのですが、おばあちゃんには石鹸で頭を洗ってる姿が不憫に見えたようです。
「 いっつもこうしてるので、大丈夫ですー」と言うと、目を丸くしてました。ハハハ
顔を石鹸で洗ってるときも、また「これ使いなさい~」とおばあちゃんの洗顔フォームを出してくれましたが、「いつもこうなんですよ~」というと、またまたビックリしてました。
さて、湯船に入ってみるとまだぬるめです。でも、おばあちゃんはコレぐらいがいいと言ってました。
おばあちゃんはかなり足腰がつらそうなので、長湯になるだろうと予想し、私もその気持ちで臨んだのですが、なんと!おばあちゃんは即効あがったのです!!
あまりに即効すぎて、何か物でも取りに行ったのかと思いましたけど・・・。あがりです。
「ゆっくりはいってきなさい」と言われましたが、あんまり待たせられない。
現時点でかなりぬるいので湯をいっぱい出し、鮮度の良い湯を堪能し、また湯量を戻して出ました。
外に出ると、旦那ももう出ていた。男湯は熱っつかったそうな。
集落へむけて坂道を登っていると、行くときにおばあちゃんが声をかけた家の前におじいちゃんが座っていました。
おじいちゃんとおばあちゃんの話・・・。何言ってるか、9割くらいわかりませんでした。
宿におばあちゃんを送ったあと、もう一度温泉の方まで行き、沼の散策路を歩いてみました。
亀が2匹道の真ん中に座っていたり。
ボケボケですけど、並んでいました |
里を晩御飯まで歩いてイロイロ探索しました。
ネコが多かったです。
去年のボゼのものとか見たり・・・。
晩御飯も美味しく頂きました。
おばあちゃんがまた中之島の話をしてくれたので、「諏訪之瀬で泊った民宿のおばあちゃんも中之島出身でした。」と私が言うと、
奥さんから「それはおばあちゃんの姉妹だよ」と教えられました。びっくり!
食後、コウモリ探しに行くことに。奥さんからもコウモリが居る事は聞きました!ヤル気がでるよ!
イロイロけっこう遠くまで歩き回ったけれど、結果的に里の中の畑のところが一番コウモリ見れました!!一番近くが一番良かった。
たくさん飛んでいるところ見れて大満足の夜でした!
トカラの旅行記、楽しく読ませていただきました。
返信削除就航率の低いトカラ航路でいろいろな島を回れてよかったですね。
計画たいへんだったのでは?
私達は、平島と小宝島にしか行ったことがないのですが、それでも毎回台風やらなんやらで予定が狂ってます。(笑)
今度は、他の島にも行ってみたいです。
これからも島旅日記楽しみにしています。 どこかの島でお会いしましょう!
島酔潜人さん コメントありがとうございます!
削除計画大変でした。本当は全部の島に回れるように計画したのですが、まさかの選挙でフェリーの予定が変わり、口と中にはいけませんでした。
平島ではブログには書かなかったのですが、水源地の所で脱輪というのか、後ろのタイヤが崖に飛び出してしまい、宿のおじさんが工事現場からブルを借りてきて、常連さん達と一緒に救出してくれたという事件を起こしました。
コンクリのスグ脇には笹がみっちり生えているのですが、もうその笹の部分は急な崖だったんです。
方向転換の時にタイヤが落ちてしまって・・・マジで死ぬかと思いました。
笹の所は少しは地面あるという頭だったのですが、大きな石を持ってきてタイヤの下に入れようとするとスッと消えてなくなるのです。
助けに来てくれた常連さんも、その崖に落ちそうになり、非常に大変なことをしでかしてしまいました。
運転に慣れている旦那は、ものすごいショックを受けていたので書かなかったんですけど。
たいら荘には北海道のお菓子を送りました。