早朝、目が覚めると裸のオジサンが地面で寝てる!
昨晩スナックへ行ったはずなのに、いつの間に?
旦那によると、夜遅~くにGさんがオジサンを送って来たということでした。
私達が朝ごはんを用意していると(用意と言っても『地熱釜で蒸す』ですが)、オジサンがヨレヨレと歩いて来ました。
「スナックどうでしたか?」と聞くと、
「え?あぁ~~島の人にあそこまで誘われたら断れなくて・・・」 とオジサン。
オジサンはとても気まずそうにしいたので、これ以上は触れないでおいてあげました。
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朝ごはん&昼のお弁当デス!真ん中のハゲたサツマイモは昨晩Gさんからもらったヤツの蒸し直しです。 |
昨日、テントに差し入れられていた卵は全部蒸しました。冷蔵庫も無いから青ヶ島の暑さの中で置いとけないもんね。
6時頃に朝ごはんをもぐもぐと食べていると、Gさんが昨日の工事のおじさんを乗せてやって来ました。
昨日お酒を飲んでいた工事のおじさんの置いていった車を取りにきたのです。
Gさん。夜中も送りに来て、朝も送りに来て、親切な人だな~。さらには私達も、戻るGさんの車で上まで乗せてってもらうことになりました。
わーい!ラッキーー☆
Gさんの車でブーンと登り、里より手前の大里神社の入口で降ろしてもらいました。
神社へは、道路の横のコンクリート塀の上から登りました。
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ここから登った |
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ここも玉石の階段でした |
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大里神社にもとんがった岩が祀られていました |
神社の後は、名主屋敷跡へ向いました。屋敷跡は石垣だけが残る開けた場所でした。
そこに行く途中で青ヶ島へ来て初めての牛を見ました。
青ヶ島牛です!
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やっと会えた! |
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鶏小屋だ~~!下の網のトコにちょこっと見えてます。あの卵もこういう鶏舎で生まれたのかな? |
この日も暑い!!役場の外の水道で頭から水をかぶって少し生き返りました。
一息ついたら商店へ。
商店ではネコ達が待ち受けていました。
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商店にて。外からじーーーっと見てるの |
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開いても絶対中には入らないのだ |
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緑のところで雨水を集めて水道にするんだって |
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島で一番高いところ大凸部へ!423mだって。面白い地名だな~ |
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大凸部からの眺め |
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外輪山 左は池之沢で 右は海だ |
東台所神社へ行くと鳥居の前に私が昨日落とした日除けが落ちていましたー!ヨカッタ!
次は神子の浦へ。神子の浦は三宝港ができる前の島の玄関口だったところです。今は崩れていて下まで降りれません。
神子の浦のベンチでお昼ご飯を食べることにしました。すぐそばの柵にカラスバトが居ました。青ヶ島も鳥多かったです。
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たぶんあの辺が神子の浦かな? |
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朝、地熱で蒸したイモッ! |
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頂いた島きゅうりを『ひんぎゃの塩』で食べる。ウマイッ! |
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これも昨晩の差し入れの卵。島産だよ!ウンマイ(●^o^●) |
商店で『ひんぎゃの塩』をたくさん買ったら試供品もくれました。ホントにとっても美味しい塩です!塩工場は見学できなかったけど、地熱でじっくり塩を炊いているらしいから、それで美味しいのかな?
モグモグしてると向こうから犬を連れたお婆ちゃんがやってきた。
「あっ犬だ。でもQじゃないねぇ」
「あれは多分ダンテ君という犬だよー」
このムチャクチャ暑い青ヶ島にハスキーの『Qたろ』という犬がいるんです。ブログでいつも見ていてすっかりファンになっちゃいました。で、島を歩いてりゃQに会えるだろと思っていましたが、Q以外の犬は見かけるのにQにはなかなか会えません。
そのブログの中で島のほかの犬の名前も覚えちゃいました。
午後はヘリポートの奥にある金比羅神社へ。
この辺をうろちょろしていると、お婆ちゃんが牛を見せてくれ、さらに眺めの良い丘も教えてもらいました。
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お婆ちゃんの牛 |
坂を下りていった先はジョウマンと呼ばれる場所です。牛が2頭いました。他にも茂みの中に居たかもしれないけど。
このジョウマンも☆星観察のポイントみたいです。
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あれがジョウマンか |
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奥の茂みの中から牛が出てきたんです。左側に顔だけ出てきてる牛が写ってます。 |
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こんにちは |
そしてここから三宝港へと進みました。集落から港までの海沿い(崖)の道は崩落していて通行止めです。行けるトコまで行くことにしました。
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三宝港までの道 |
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崩落現場。右下が港 |
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三宝港 |
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登ったり下ったりくたびれた~ |
港の方から集落へ戻り、たぶん卵と野菜を差し入れてくれたであろう『御蔵の人が連絡してくれた人』のお宅へ伺いました。
ピンポン押しながらも、これでもし違ったらどうしよとドキドキでした。
奥さんが出てきたので、野菜のお礼を言うと
「島で採れたものだから美味しかったでしょう」との答えが。良かった~やっぱり差し入れはこちらからでした!合ってたよ!
「本当に美味しかったです。ありがとうございました。明日帰ります。」とお別れをしました。
帰りも商店に寄ると、朝は無かったスイカが売っていました。ちゃんと一切れづつ切ってラップしてあります。
食べたいな~と思いましたが、後始末とかがちょっと大変かな?と諦めました。
ポツラポツラと雨が降ってきました。
池之沢へ帰ろうと歩いていると、よく商店で会うおじさんが大きなトラックで通りがかり、またもや送ってもらえました!
大きなトラックに乗るのは初めてです。車に揺られ流れる景色を見ながら、おじさんの親切に胸が熱くなったり、もう青ヶ島も最後なんだなぁ~としんみりして、涙腺がゆるんで涙がでてきちゃいました
おじさん ありがとうございました。
池之沢で降ろしてもらい、最後の散策へ。もう明日の朝は八丈に渡るんだ。
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池之沢では大きなオオタニワタリもいっぱいあるけど、小さな赤ちゃんも続々育っています♪ |
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夕方のかわいい雲 |
テントに戻ると、池之沢ではスコールが降ったみたいで、テントが濡れていました。
明日の朝は、郵便局で荷物を送ったあと、ヘリポートには9時ころまでに行かなければならない。
もう、テントをたたんで夜中に出発することにしました。
ここ池之沢からの星は見ていましたが、ジョウマンや別の所からも星を見てみたかったのです。それには今日が最後の夜だ!
テントをたたんで荷造りをしていると、Gさんがやってきました。夜中に出ることを話すと、「そんなことしなくても、明日の朝ちゃんと迎えにきてあがるから、ゆっくりしたらいいんだ。」と言われ・・・。結局、Gさんのいうとおりに池之沢でおとなしくしていることになりました。
そうだね。キレイな星は北海道でもいっぱい見ています。でも、今居るココからの星こそ他所では見れないもんね!
晩御飯を用意していると村長さんがやってきて、畑で採れたスイカを頂きました!
わーーーお!!ありがとうございます。
商店でスイカを諦めたあとの、すごいタイミングでした。
村長さんから「明日は底土に泊るの?」と聞かれ、一瞬なんのことかわからなかったのですが、
明日は底土でキャンプすんのか?って意味だとしばらくして気付きました。
「いえ、普通に宿に泊りますけど・・・」って答えたら、ちょっとガッカリしたような感じになっちゃいました。
どうやら、キャンプ旅だと思われたみたいです。
青ヶ島だからキャンプしたかったんです!ここだからなんですよ!すごいトコだもん。
スイカはサウナの冷蔵庫を借りて冷やして食べました。これがとっても美味しかったんです!!
食べる時はもう真っ暗になっていましたが、裸のおじさんも一緒に食べようと思い
「おじさ~~ん おじさ~~~~ん」と探しましたが、おじさんは見つからず、結局2人で食べました。
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島のスイカ とっても美味しい! |
最後の夜・・・。何度も起きて星を見ました。
晴れたり雲が出たりスコールが降ったりの繰り返しの夜でした。