青ヶ島を知らない人は、青ヶ島村のHPなどを見て、島の形を知ってから読んでください。形が肝ですので!!!
ドラクエに出てきそうな形の島です。
星の箱舟というページもオススメです。是非、先にそっちを見てくださいな。
青ヶ島が気になってしょうがない理由はいくつかありました。
★ひんぎゃと呼ばれる地熱の蒸気蒸し。
★世界でもビックリされるくらい変わった形の島。
★キャンプが過酷。特に真夏はヤバイ!
★何度も噴火したが、一番大きな噴火の時(1785年)に八丈からのお助け舟で200人位の島民が助かったが、130人位は島に取り残され、亡くなったそうです。船にすがる嫁の腕を鉈で切り落として逃げた・・・という話をどこかで読みました。(キャンプ場は火口の中にあります)
とにかく気になる所満載だったのです。
朝、ヘリで青ヶ島へ向かうため八丈空港へ。
東邦航空の案内お姉さんに先導され、ヘリへ向かいます。
右か、左か、どっち側の席に座れば青ヶ島をよく見れるのだろう?ダメもとでお姉さんに聞いてみました。
すると、お姉さんは親切にも操縦士さんに「今日はどっちの方が見えますか?」と聞いてくれました。
「今日は左かな~」と操縦士さん。
左ッスね!!ありがとうございます。
この日のヘリは満席でした。私達の他は全員青ヶ島関係者なのか、乗ってスグにみんな寝てしまいました。
寝ちゃうのもったいないのは観光客だけか。八丈島から青ヶ島まではヘリで20分です。
青ヶ島が近づいてキターー!
左上の緑のところで雨水を集めて、水道になっているらしい |
ヘリポートはお墓の横でした |
よく青ヶ島といえばコレっ!というご期待の噴火した2重カルデラの部分はヘリからは見えません。その代わり里の様子がわかります。
わぁ~ついに青ヶ島に着いたどーー!! 暑っつーい!
ん?? なんだろ?? なんか飛んでる・・・。結構大きいヤツがいっぱい飛んでる。
ブーーーン バチっ
顔とかに当たってくるんですけど!でっかいカナブンが! すんごい飛んでるんですけど!
きゃーーー
カナブンの洗礼には、かなりびっくりさせられました。
口開けて歩いてたら入る勢いですよ。
ヘリポートでキャンプの手続きもできました。今日はサウナは休みだと知らされガッカリ。
さぁ出発だ!まず目指すは郵便局!
青ヶ島へは、テント・マット・非常食・水12L などなどを局留めで送っておいた。
なんで水を?
キャンプ場の水は飲めないということで、送っといたんですハイ。
水は役場の外の水道で汲ませてもらえるんだけど、大雨でテントから出れず汲みに行けないかもしれないし・・・。島の地図には、キャンプ場から里の役場まで歩いて2時間、役場からキャンプ場まで1時間と書いてあります。キャンプ場は噴火口の中にあり、里は山の上という感じです。
でも、本当に真夏なので、暑くてこのペースでは絶対に歩けません!!
島の商店に水売ってるのかどうかもわからんし・・・。
ということで、非常水としてとりあえず送ったのです。
青ヶ島はどこも住所が『青ヶ島村無番地』。なので、局留めにするときに書いた住所も『青ヶ島村無番地 青ヶ島郵便局留め』と書きました。
青ヶ島行きを考えるにあたって、商店でどれくらい食べ物が調達できるかが謎で気になりました。
島在住の方のブログを見ると『お買いもの袋の中身』という記事を見つけることができました。
そのブログには野菜や卵のほか、ソーセージやパンなどが写っていて、いろいろ売っていることが分かります。もちろん船しだいなのでしょうが・・・。
郵便局に着くと、局員さんたちはスグに分かったようでした。ウチラが何をしに来たのかを!
荷物と貯金です!
100円貯金し、自分達にハガキを出し、荷物を受け取った。青ヶ島郵便局の手ぬぐいも頂きました♪
郵便局前で荷物の再編成 |
次に目指すは、御蔵の人が電話連絡を入れてくれたお宅です。
御蔵の人が『よろしくお願いします』の印として手土産を持たせてくださいました。それを引っさげピンポンです。
奥さんが出てきてくれました。ご主人は青酎の仕込み中だと言われました。
そしてですね・・・
実は、私達が来るのが昨日だと思っていて、ヘリポートに迎えに来てくれたそうなんです・・・昨日。「でも来ないから、お父さん怒って帰ってきたんだよ。」
と聞かされ驚きました。 それは私達もショックだよ・・・。
そんな昨日があったのに、ご主人は私達をキャンプ場まで送ってくださいました。ありがとうございます!!
送ってもらって本当に良かった!結構な距離で、この荷物と共に自力で行くんなら辛かったわ!
キャンプ場に着くとすでに青いテントが一つ。住人はお出かけ中でした。
ドコに張ろうか場所を考えてる間も、頭のテッペンから汗が流れてきます。ムチャ暑い。
里より絶対に暑いよ!風も無いしな!
木に囲まれた内部に入ると蚊の数がものすごい!!こ・・・これはムリだろっ!
考えた挙句、無い風なりにもここら辺で一番風通りの良さそうな所にテントを張りました。木の陰からは半分くらいはみ出しているので雨が心配ですが・・・。とりあえずココ!
大好きなオオタニワタリがいっぱい |
奥に見えるのがトイレ。今この写真を撮っている辺りは雨は安心だけど、蚊がものすごい! |
テント張って、中で荷物を出している間の汗の量は、頭のテッペンからコップの水をかけられた位ダラダラ滝のよう!
すみません。もう具合が悪くなってました。生粋の北海道民なので、暑さにとても弱いんです。
この暑さ&汗・・・。もう、今日泳ぎに行くことに決めました。
泳ぎに行くとなると里に上がってイモを買う時間も無いので、ここにある食料を蒸すことにしました。
テントから東屋までは道路もあるけど、こんなステキな小道もある♪ |
キャンプ場近くの東屋。ここで蒸した物を食べれます。右の小さいコンクリの四角も蒸し釜です。 |
東屋の近く。坂の一番向こう茶色い建物が『ひんぎゃの塩』の工房。真ん中が地熱サウナ。手前が地熱釜だ! |
ミルチのカレー!
ミルチもまさか青ヶ島で蒸されているとは思うまい!!(ブログが書けたらミルチに報告しようと思いながらも1年近くかかってしまった・・・)
ミルチは札幌の老舗カレー屋。タンドリーチキンがムチャ旨いのですよ。ちなみに昔は従業員が全てイケメン(私の視点では)で構成されていた奇跡の店でした。
赤いレバーをひねって蒸気を出す! |
一番左の釜にセットして蒸気を出したら、とたんに魚臭いにおいが!!だれか前の人が『くさや』を蒸したのでしょうか?
別の釜に移動して蒸すことにしました。
木の棒や石が備えつけられていました |
がっちりアツアツだ |
できあがり~ |
ちなみにサウナの入口にはちゃんと自動販売機がありました。
サウナの管理人のGさんという方から「後で来てください」と声をかけてもらいました。
「え?でも ヘリポートではサウナは休みって言ってましたけど・・・」と言うと
「みんなが帰ってきてるこんな日にやらないでどうするって言って、開けることにしたんです。さっき放送かかったでしょう」と言われました。(Gさんは島言葉なのか?実際はちょっと聞き取れない部分が多かったです)
へ???放送?
はい、池之沢に居ると放送は聞こえません。聞こえないのです。
故障なのか?もとからそうなのかは分かりませんが・・・。
補給の頻度は謎。キャンプの人はちゃんと自分で確保を考えた方が良いと思います。 |
午後は港に泳ぎに出発。
この長いトンネルを抜ければ・・・ |
海だーー! |
船を吊るすクレーン |
港だ |
直しても直しても壊れるらしい。厳しい海です。 |
あまり良い写真は撮れなかったな・・・ |
港では島の人達がたくさん泳いでいました。
海の中は珍しい魚はいませんが、どれもサイズが一回り大きいですよ
私のマスクは御蔵で一度ぶっ壊れてしまい、奇跡的に船で部品が見つかって応急的に直せたのですが、ここで 泳いでスグにシュノーケル部分が壊れてきたんです。ぎょえー。
なにもかも、もう寿命?
そんなこんなで泳ぎ終わり、てくてく歩いていると後ろから車がやって来た。
『もしかして、乗せてくれないべか?』と思っていると、なんと、本当に乗せてくれました。しかも里まで!!
島の人の親切に感謝です~!
急な登り坂を車でぐんぐん登っていきます。
里の役場で降ろしてもらいましたが、なんとこの方がまた用事があってサウナに行くということで、待ち合わせをして帰りもキャンプ場まで乗せてくださることになりました!ありがたや!
役場の中にも入って、地図をもらったりもしました。ヘリポートの受付で貰った地図とは違う地図ももらえるので、やっぱり役場にも寄ったほうが良いと思います。
そこでわかったのですが、車に乗せてくれた人は、なんと村長さんでしたー!
他の人のブログでも、『ひんぎゃでイモをもらったら、その人は村長さんだった』と書いてあったのを読んだことがあるのを思い出しました。親切なのです。
村長さんだけでなく、島の人みんなが親切なのですが、毎日それを感じることになります。
入口横の水道を借りて水を汲みました。 |
役場で水を汲ませていただいた後、商店へイモの買出しです。
商店の品揃えは良かったです。いろいろなモノがバラで買えるようでした。イモも1個から買えます。
卵もバラで買えるのか、パックを半分に切った状態で売っていました。
なんでも揃っているので、キャンプで来ても困らないと思います。
待ち合わせ場所の役場前に戻って、先ほど同様、車でキャンプ場まで送っていただきました。
キャンプ場に戻ると・・・・・・・なんと・・・・・・・・・上半身裸で裸足のおっさんがいました!!
この短パンのみを身に付けたオジサンが青いテントの住人なのです!
・・・しかもかなり酔っ払ってる様子。
オジサンからは「後で一緒にご飯を食べましょう。今日だけ。」との誘いがありました。
サウナの営業時間もあるので、私達は先にサウナに行くことにしました。
サウナは評判通りの熱さです!!私はあがった後の脱衣場の暑さのほうが堪えました。暑くて暑くて汗はまったくひきません。
脱衣場の奥の休憩スペースのクーラーでなんとか服を着ることができました。床も熱かったと思います。
外に出ると、もう真っ暗でした。入口のベンチで管理人Gさんと少しおしゃべりをして、東屋の方へ歩きました。
ホントにもう真っ暗なので上裸で裸足のオジサンも食べ終わっちゃっただろうなぁと思いました。
ところが、真っ暗な東屋の中から・・・
「待ってましたよ!」 との声が!真っ暗で誰もいないと思ったから、ムッチャびっくりしたわー!
オジサンは暗闇の中で待っていたようです。オジサンは明かりを持ってないのです。
晩ご飯はもちろんイモ!コレがしたくて青ヶ島へ来たんだよ!
本当になんでこんなに美味しくなるのか不思議です。驚愕の美味しさなのです!!!
写真には撮ってませんが、ウィンナーと卵も蒸しましたよ。
商店で買ったイモで晩御飯です。ここで蒸すととっても美味しくなるんですよ~~ |
オジサンは70歳。「自分探しに来た」と言っていた。
自分で自分探しって言う人に初めて会ったかな。裸足とか服を着ないのもその辺の事情かしら?
私達が1回は里の居酒屋でご飯を食べようと思っていることを話すと、「僕はそれはちがうんじゃないかなぁと思うんだ」とオジサンの流儀を語っていたが・・・・・・いたのだが・・・・・・このオジサンには毎日けっこう驚かされた。いろいろと・・・。
テントに戻り、2人で寝の体制に入ったけど、暑くて暑くて具合が悪くなりました。夜なのに。
もちろん寝袋なんて持ってきてないんですけどね、ただ寝っころがってるだけなのに。2人だからなおさらでしょうが・・・。
なんか、もう耐えられなくて、ハッカ油を薄めたヤツを肌にスプレーしまくってスースー感でごまかしながらの寝にはいりました。何度も暑さで目覚めながら・・・。
読んでいるだけで汗が吹き出します((((^^;;;
返信削除旦那と冬に星夜写真を撮りに行きたいと言っている青ヶ島。
火口の中から魚眼レンズで冬の銀河を撮りたい。
キャンプ場からの食糧の買い出しが大変そうですねぇ。
きっと、ステキな写真が撮れると思います。
削除買出しは冬なら気持ち良く歩けるんじゃないかなぁ~。たぶん。
でも、通りかかった人が車に乗せてくれるので、大丈夫かも。
実は私達も、皆さんの親切のおかげで、アノ坂を1回しか登っていません。下りなんてまさかの 0回(笑)!真夏だからなおさら乗せてくれたのかも?
あと、レンタカー屋さんも2軒ありましたよ。